« ワールドカップ2002 | メイン | N+Iの吉本興業の講演 »
2002年07月01日
特許紛争
6月は今後のインターネット放送の行方を左右するであろう重要な法律・特許に関する判断(ただし最終判断ではない)が立て続けにでた。最終的な結論が出るにはまだ時間がかかるであろうが、今後への影響が非常に大きいと考えられるので、推移を見守る必要がある。
一つは、EPG(Electric Program Guide, 電子番組表)の事業をやるときに必ず喉にひっかかった骨のように関係してくるいわゆる Gemstar 特許についてである。この特許はかなり包括的でEPG事業をするときは常に意識しなければならないものであり、私見ではEPGビジネスがなかなか広がらないのはこの特許が一つの理由であると思う。これに関係して、米国にこの特許に違反しているとGemstarが訴えた製品の輸入禁止を求めがITCの裁定により退けられた。Wall Street Journal による記事はここ。今後、裁判所でさらに裁判が進められることになるだろうが、もし Gemstar 特許の有効性が減ぜられるような結果になった場合は、業界に新たな流れが生まれるであろう。
もう一つ、HDR (Hard Disk Recorder, ハードディスクデジタルビデオレコーダ)メーカの1社である Sonic Blue が、TV局側から訴えられている裁判に関する裁定である。詳細はここなどを見てもらうことにして、この裁判はHDRが裁判によりどのくらい社会に許容されることになるのか、その結果伝統的な広告ベースのTVのビジネスモデルにどのくらいの影響が出るのかが見ものである。
繰り返すが現時点ではどちらも最終判断ではなく、今後の進展が待たれる。しかし、インターネット放送の進展には法律・制度面での整備が不可欠であり、こういった争いを通じてルールが作られていくのであろう。
投稿者 hyotan : 2002年07月01日 11:24