« ほりえもんを超えて | メイン | ネット企業のメディア進出とインフラ »

2005年02月28日

次世代のTVビジネスとは?

またほりえもんネタからで恐縮だが、2/26のTV東京WBSに出演しているのを見た。彼の描く次世代TVビジネスとは、どうもTVで人を集めてインターネットポータルで様々なサービスを提供してお金に換えるというものらしい。ほりえもんはしきりにTVの集客力に言及していた。番組では「ライブドア買収によってフジの株価は上がるか?」といったアンケートをしていたが、これが番組最後に1万2千人程度の回答が集まったと出たとき、ライブドア支持が75%近くあったことよりも「これ(=1万2千人)が全部ID(=登録会員)になれば大きいんだけど」みたいな方にコメントしていた。

現在のTV局のネットの取り組みは自社コンテンツのプロモーションなどに限定されているが、これを総合ポータルへ変貌させていきたいとの話。このような話は前からあるという突っ込みがコメンテーターからあったが、アイディアは古くて平凡と認めた上で、それを実現することが重要という話だった。

このくらいの話なら大山鳴動させずともやりようはあるだろうにというのが第一印象。
しかし、TVの未来への一つの方向性としてはありそうだ。TVを気づき・serendipityを誘発するメディアとして位置づけ、インターネットで深化させてお金にしようということだ。DVDレコーダーの普及により広告モデルが成り立たなくなりつつあるのは万人が指摘するところ。まあ実際スキップするのも手間なので、家電メーカーがデフォルトで広告カットして録画しますみたいな機能を入れない限り、大多数の人は(TiVoのケースで70%くらいとのこと)タイムシフトしても広告スキップはしないという話もある。

実はほりえもんにいわれなくても、すでにTV局のコンテンツ連動物販事業はどんどん拡大しており、10年後くらいには収益の柱の一つになるという予測もある。実際、プロダクトプレースメントのような形式も注目されているし、地方局では例えば住宅メーカーとの協力で家一つ売るといくらという実験をしてそれなりにうまくいったという話を2年くらい前のセミナで関西局の人が話をしていた。

娯楽の女王である、受身でさぼるのが最大の特徴とも言えるテレビにとって、能動性・双方向性を入れることは大多数の人にとって苦痛以外の何ものでもないはずだ。しかし、少数の人はTVをきっかけとして何かのアクションを起こすことも事実である。あるいは、一人の人の行動として考えると、大多数の時間は受け身だがたまにはTVをきっかけとして行動を起こすだろう。そこでお金を稼ぐのが今後のTVビジネスになるといっている。

多チャンネル時代というのが前提にあるとすると、アメリカのTVのようにハリウッドを使ってコンテンツ制作に莫大な金をかけるか(=資金力をベースに大博打を打つ、平準化できるようポートフォリオを持つ)、Discovery Channelのように視聴率は稼ぎにくくても世界中で同じコンテンツを使い回すことで視聴者数を稼ぐというのはあるが、現在の日本のTVのコンテンツの質を考えると、コンテンツだけでは収益は落ちるばかりだろう。そう考えると、ほりえもんのビジョンは、放送と通信の融合という言葉からは違和感があるし、今回の大騒動の狙いとしてはいまいちな感じがあるけれども、斜陽産業といわれるTVビジネスの未来像の一つにはなるのではないだろうか。

以上、survey MLでの議論を参考にさせてもらいました。

投稿者 hyotan : 2005年02月28日 19:01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.luggnagg.com/cgi-bin/mt31/mt-tb.cgi/216

このリストは、次のエントリーを参照しています: 次世代のTVビジネスとは?:

コメント