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2005年03月05日

ネット企業のメディア進出とインフラ

米国Yahoo!の映像メディア進出に関する記事があった(ネットは新聞を殺すのかblog)。googleもVideo searchを始めているし、素直な進化だろう。

しかし、米国でこれらのサービスが普及するまではまだだいぶ時間がかかると予想している。理由は簡単で、インフラが追いついていないためである。私は仕事柄、米国のあちこちの一般消費者宅の回線速度の情報や、コールセンター経由で日米のみならずオーストラリア、ヨーロッパなどの情報を得る機会が多いのだが(単一キャリア・ISPではなく多種多様)、実効速度・安定度・普及率という点で日本に勝る国は知らない。韓国だけは私にはあまり情報がないので除外するが、アジアも台湾、シンガポール、香港などはやはり相当劣る。例えばイギリス・オーストリアで見られる、1.5Mbpsくらい出るブロードバンドでも月に40Gbytes以上のデータ転送をすると料金が跳ね上がるといった体系をとっているISPもあるようで、まあP2P対策なのは分かるが、まともに映像を流そうとするとすぐにリミットオーバーしてしまうなんてこともあったりする。

米欧に比べてこれだけ日本で整備されているのは、やはりソフトバンクの功績が大きく、また批判はあるにしろNTTや国(箱物行政e-Japanなど)も大きな役割を演じている。中部圏の山奥に営業支援で何回か行ったことがあるが、e-Japanのお陰で光バックボーンはあるは、ADSLがひきにくい山間部でも無線を使った高速インフラはあるわで驚いた。もちろん、未だ地域格差があるのは事実だが(例えば日経コミュニケーション2005.3.1 拡大するデジタルデバイド問題を追う に詳しい)、アメリカの田舎(ど田舎では無く、フロリダの中規模都市)に行ったときの印象に比べればだいぶマシである。

逆に、米欧の問題は例えば「テレコム・メルトダウン」に紹介されているような競争政策の失敗にあったようだ。政策論は詳しくないので論評できないが。

で、何が言いたいかというと、日本はインターネットインフラは世界最高水準なんだから、ネット業界のメディア進出あるいは旧メディア企業のネット進出の実験場として最高であり、各企業は日本語という非関税障壁に安住することなく、早く世界に通用するようなビジネスモデルを構築するべきだということである。個人的には、90年代末にソフトバンクがやっていた「タイムマシン経営」の逆がこれから日本初でできると思っていて、日本でいろいろ経験を積み、それをインフラが整った順に各国に輸出すればいいビジネスができるのではないかと目論んでいる。

投稿者 hyotan : 2005年03月05日 10:02

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