2006年11月08日
ビデオブログのまとめ
YouTube みたいな投稿サイトには一発屋的に確かに面白い映像があるが、TVと比べると編集とか編成という点で本質的に見劣りがする。この点、Video Blog はよりTVに近く、むしろ雑誌の映像版ともいうべき多様性とプロさを兼ね備えるものになる可能性を感じている。これらが充実すると、完全に現在のTVを置き換え、より多様な雑誌発行のような世界になるだろう。
Vloggies award とかで比較的まとまってサイトのリストが紹介されていたので紹介します。かなり面白いサイトがありますね。(メディアパブの記事も併せて参照)。
投稿者 hyotan : 22:48 | コメント (0) | トラックバック
2006年10月15日
YouTubeをどのように使うか?
googleによるYouTubeの買収についてはどのように評価して良いのか考えあぐねている。
全ての情報を検索可能とするという理想の実現のためにYouTubeが役に立つと考えたのだろうか?それとも著作権の訴訟リスクよりも、YouTubeのもたらすビジネスチャンスのほうが大きいと計算した末のことなのか?直感的に、合理的な判断だけで今回のdealがまとめられたような気がしない。まあ向こう半年から1年程度で方向性が見えてくるはずだ。
多少煽り系だがこんな記事があった。米国 映画DVD消滅!?ダウンロード販売が急伸 。まあ、タワーレコードも倒産したことだし、中期的に見てDVDが無くなるのは時間の問題であることは間違いない。ハリウッドにとってDVDが絶対であるわけはなく、儲かる配信チャンネルさえあればそちらにシフトするのは自然なこと。元々DVDは敵視していたわけだし、実際非常にアクティブに動いているのは知っている。いろいろなところを煽って配信事業をやるようけしかけ、競合させつつ強気のネゴシエーションしてくる。その点はさすがハリウッド。
しかしDVDをYouTubeが代替するとは考えにくい。ウィンドウを絞ることで収益を最大化してきたわけだから、広告媒体としてYouTubeやMySpaceを利用することはあっても、配信チャンネルとして利用するようにはならないだろう。有料配信媒体としてのiTunes, Amazonと広告媒体としてのYouTube, MySpaceを使い分けるのが短期的に考えられる作戦だと思う。
あとは編成の視点がこれまでの話から全く抜けているのもどうかと思う。ハリウッド映画は本でいえば小説1冊であって、雑誌のような映像メディアがもっと盛り上がってもいい。TV番組は近いけどマスを相手にしすぎている。個人的にはもっと専門化した映像雑誌メディアが出てこれるような素地を作っていきたいと思っている。
それにしても、これだけネット配信が盛り上がってきているにもかかわらず、TVに上手く繋がるパソコンというのがなかなか揃わないのは不思議。まあ、YouTubeの映像はまだTVで見れる品質ではないですけどね。iTunes TV, YouTube TV が出てくるまではもう少し時間がかかるのでしょう。
とはいえ、音楽ですらまだ売上高は全体の1割程度なのだそうだ。デジタル音楽の売上高、ソフト全体の1割に・06年上半期
投稿者 hyotan : 20:25 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月18日
『 Do You You Tube ? 』 Tubeが開いたパンドラの箱を検証する。
例によってまた私自身は仕事と重なってしまって行けないのですが、MLでの議論を見ている面白そうな内容になりそうなセミナーです。
『 Do You You Tube ? 』
Tubeが開いたパンドラの箱を検証する。
●講演
御手洗 大祐
http://www.huis.gr.jp/~mitarai/profile.html
渡辺 聡
http://sw.cocolog-nifty.com/swmemo/
●日時+場所等
2006年9月29日(金) 19:30~21:30
22:00より懇親会を予定
●場所: ATL Systems 会議室
新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー 17階
(駐車場・駐輪場は用意しておりません。公共交通機関をご利用ください)
地図はこちら
セミナー参加費:一般:3,000円 会員:無料
懇親会参加費:一般:3,000円 会員:3,000円
主催:OVAL LINK I/O
企画構成:OVAL LINK
●テーマ
「You Tubeってどうよ?」
今、この問いは、もはや単なる映像のチャネルとしての展開可能性を問うことだけにはとどまらない。すでにここに流れるコンテンツは、自ら大きな変容を見せている。それは、販売促進なのかコンテンツ自体なのか、インデックスなのか、本編なのか?
送る側と受ける側とのあるべきメディアの了解を欠いたまま、希望と絶望を振りまきつつ、あらゆる映像はもてあそばれ、利用される。合法か、違法か、そのグレイゾーンが、ビジネスの分水嶺を隠している。そしてもはや、You Tube自体の行方どころではない。
我々は、パンドラの箱が開いていくところを目撃してしまったのだ。その向こう側に見えて来る世界とは? 広告モデル、販売促進、コンテンツディストリビューション、EC、ブランド形成、Webサービス、プロダクツライフサイクル、eラーニング。それらの情報化ソリューションと映像との多様な邂逅が始まっているのである。
クリエイティブな現場と批評空間を行き交う二人の論客が、変貌する映像の価値とメディア事業の可能性について、その本質をえぐり出す。
■オーバルリンクとは?
今から4年ほど前、日経BP社によってオンライン上の有料情報提供サービス「ブロードバンドビジネス・ラボ」が試みられた。同ラボは、残念ながら1年余でその幕を閉じた。しかしその後、そこで稼働していたメーリングリストに集まった有志が、 2003年2月に任意団体として、その活動の一部を継続することとなる。これが、「オーバルリンク」の出発点である。
現在、約140名の会員が、メーリングリストやオンラインデータベースの活用による個々人の情報共有を日常とし、日々起こる様々な企業活動、あらゆる事象や事件、それぞれのプロフェッショナルな立場から起こされるテーマ、それら多様な契機から湧き起こるテクストをネットワークし、アーカイブを重ねている。さらにこういったビジネスコミュニティー的な機能にとどまらず、より日常的な対話、あるいは雑談をも含む多様な遊び、つまり、ビジネスから日常生活まで、ひとつの意思決定の背景となりうるような、まさに欠かせない「情報空間」として「コレクティブ ブレイン」なコミュニティが機能し、それが存続している。またオンラインゆえのオフ会としてだけでなく、会員内でのセミナーや、多様なジャンルのクリエイティブな展開も起こっている。
そして今年、この運営の中心をより社会的な、より確かな組織として、継続的な活動を可能にするために、認定NPO法人化への第一歩を踏み出した。
2006年09月14日
iTunes映画、DVD、Blu-Ray
AmazonとiTunesが映画配信に参入し、面白くなってきた。やはりメジャー配信業者が参入してくると普及に加速がつくはずだ。
たまたま、iTunesの映画(米国のポイントカードで買った)とDVDとBlu-Ray(プレーヤは秘密)を見比べる機会があった。テレビは40inchのフルHD液晶。
まずiTunes映画を視聴。案外きれい。HDTVで見た印象では、DVDと同じくらいじゃないのという声も多数。これで$9.99とか$12.99なら買っちゃうんじゃないかなという人と、やっぱり$5くらいがいいとこだよねという人と分かれた。ダウンロードに30分待つかどうかも。
次にDVD。比べてみるとiTunes映画よりはきれい。色はiTunesのほうが強調されていてきれいっぽく見えるが、鮮明度は落ちる。映像のスムーズさもiTunesよりはやはり上。でもSDTVでみたらそんなに違わないのかも。
最後はBlu-Ray。やはり全然違います。これ見ちゃうとiTunesもDVDもほとんど変わらなく感じられる。今のBlu-Rayのソース映像はまだあまり良くないと評判だし、むしろ液晶TV特有のもさもさ感が気になってしまうけど、まあ3万円のワインと1000円のワインを比べているようなものですね。
以前も書いたけど、家の32inch HDTVではもうDVD見る気がしなくって放送の映画を見るようになってしまっているので、早いところBlu-RayなりHD-DVDが欲しいところ。今後、SD品質は急速にネット配信が普及し、まだHD品質をネットでダウンロードさせるのはいろいろ辛いのでそちらにパッケージメディアはシフトしていくのではないだろうか。
2006年08月24日
YouTube 2題
久々に書き始めてバカの一つ覚えのようなYouTubeネタで恐縮だが2つ。
東京のローカル局MXTVが一部コンテンツをYouTubeで提供するとのこと。デジタル化投資に苦しむローカル局の間で広まるかも、でもコンテンツ制作力がないからしょせん無理か。低解像度の映像をネットで配信し、高品質画像の視聴率つなげるといった流れができたらそれはそれで面白い。
もう一つは今日の日経の記事だが、アメリカ中間選挙で他議員のネガティブキャンペーンをやるためにYouTubeを使って効果を上げたケースがあるらしい。文字だけの2chでもかなりの効果があったが、映像もとなるとかなりの破壊力がある。当然ガセ映像も今後流れてくるはずで、社会的な意味での映像テロリズムに繋がる可能性がある。
YouTubeの動向は面白いが、個人的にこれが未来の映像配信のメインストリームの姿になると考えるのは違和感があったが、このあたりなんだろう。
投稿者 hyotan : 22:27 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月20日
半年のブランクを経て
ここのところいろいろあって半年ほど途絶えてしまった。最近は、仕事がインターネット放送・TV関係から少し離れてしまったので、業界の先端というか裏話があまり入らなくなってしまった。とはいえ、インターネット放送でどうすれば面白いことができそうかは引き続き考えているし、ぼつぼつ仕事でもそちらのほうに復帰できそうな手応えが出てきたので、またマイペースで書いてみたいと思います。
休んでいた半年間の最大のトピックは、やはりYouTubeだろう。ネットを使っている人であれば、名前を知らなくっても一度は映像をみたことがあるだろうというほどまでにメジャー化した。言うまでもなく手軽さとblogなどとの親和性の良さのお陰である。
お手軽・無限のコンテンツ・低解像度・ビジネスとしてはまだ未知数の代表格がYouTubeであるとすれば、その対極にあり戦艦大和だのバカにされながらも確実に裾野が広がっているのがHDTVである。確か半年くらい前のデータで日本の普及率は20%、USは5%程度だったと記憶しているが、先日、某大手TVメーカーの北米事業担当者と話をしたところ、既に出荷金額ベースでは北米であっても60-80%がHD対応になっているらしい。もっとも、北米ではHDTV機能が義務化されてついているだけなので、実際はまだSDTV番組しか見ていない人も多いようだが。テレビはそう簡単に買い換えないので消費者の肌感覚としてわかりにくいけれども、数年のスパンではHDが当然になるのはほぼ確実になっている。
30inch以上のHDTVではDVDを見る気がしない。つまりパッケージメディアもHD化が避けられないが、こちらは残念ながらHD-DVDもBDもまだ立ち上がっていない。プレーヤーもなかなか出てこないし、次世代ゲーム機も今の普及見通しからは牽引力にはなかなかなり得ないと考えられる。しかし、TVのフラット化・大画面化は止まらないので、確実に需要はある。誰がどのような形でこの需要を埋めていくのか、今年の年末商戦あたりが見物だ。
個人的には、過去に自分がやった仕事に絡めて、最近出たまねきTVに対するNHK,民放の仮処分申請が却下になったことが印象に残っている。当時、商品企画担当として法務的に悩み、法律家に聞いても分からず結局解答がないことが解答とわかり、あれこれリスクを覚悟して世の中に出したものだった。今回の判決には直接関係していないが、テレビ放送のあり方に一石を投じることができたのは素直に嬉しい。